*登場人物 2*

※思い切りネタバレですので、
第四章読了後以降にご覧になることをお勧めします※


名前 メイデ・ルクス・ゲミュートリヒ
年齢・性別 51歳/女性
身長 167ロフ
目・髪の色 淡青/茶
一人称
通称(愛称) メイデ
(アルディアだけはメイと呼ぶ)
職業 ゲミュートリヒ市領主
性格 華やかで社交的だが非常に思いやり深い。
喋り口や仕草からおっとりしていると思われがちだが、実際には
沈着冷静なだけで洞察力は鋭い。
その他 すべての領民たちから慕われ愛される、姿かたちも心根も美しい
領主だが、二、三十年前には茨姫(いばらひめ)の名で呼ばれ、
敵対者に魔王のごとく恐れられた苛烈な女騎士だった。その剣の
腕や戦いに対する優れた感覚は、老齢に差しかかりつつある今も
衰えず、時に自領軍の兵士たちに自ら稽古をつけるほど。

隣国ハルノエンとの永遠の友愛を誇示するため、あえて無防備な
姿をさらす『田舎都市』ゲミュートリヒを、誇りと愛情をもって治め、
導いている。

ちなみに、某人物の母親である。


名前 アルディア・ミュレ・ゲミュートリヒ
年齢・性別 48歳/男性
身長 173ロフ
目・髪の色 黄緑/金茶
一人称
通称(愛称) アルディア
(メイデだけはアルと呼ぶ)
職業 魔導師(中級第三位階)
性格 天然気味。
口数は少ないが華やかな雰囲気や賑やかな場所は好き。
その他 メイデの夫。結婚して三十年が経ち、三人の子供がいるが、
未だに新婚同然の熱々ぶりを披露する夫婦である。

もともとは某領国の領主だったが、息子にその地位を譲って
以来、愛妻のもとで彼女の補佐に精を出している。活字中毒と
いって過言ではなく、書類仕事が大の得意。

中級第三位の魔導師でもあり、肉体的戦闘能力はメイデと
比べるべくもないものの、緻密に編まれる攻撃魔法には定評が
ある。


名前 ハイリヒトゥーム・ディシェイラ
年齢・性別 28歳/男性
身長 163ロフ
目・髪の色 瑠璃/灰
一人称
通称(愛称) ハイル
職業 賢者(国王づき上級第一位魔導師)
性格 天然系の腹黒。
何を考えているか判らない、と誰もが口をそろえるが、実際、その
真意を量ることは非常に難しい。
非常に暴走しやすい、妄想体質とでも言うべき突飛な思考回路を
持ち、退屈が嫌いで楽しいことや危険に目がない要注意人物。
非常に外面がいいので、その性質を知る者は少ない。
その他 傾国の美姫と見紛う、男女関係なく虜にする魔性の美の持ち主。
本人はそのことをよく理解していて、それを巧みに利用している。

レーヴェリヒトが即位した年から、その補佐役の賢者として彼に
仕えているが、彼だけは何故か特別扱いする傾向にある。

精霊王に匹敵するとすらいわれる強大かつ無尽蔵な魔力を持ち、
魔導師協会から要請を受けては各国へ赴き、魔法に関する
補助や教育を行っているが、それらもすべてレーヴェリヒトの
望みの結果らしい。


名前 ギイ・ケッツヒェン
年齢・性別 19歳/男性
身長 175ロフ
目・髪の色 月長石/真紅
一人称 オレ
通称(愛称) ギイ
職業 超級討伐士
性格 感情的で誇り高い超俺様。ただし守銭奴。
我が道を行くことに関しては飛鳥に迫るが、己の道を阻む者は
例え女子供でも容赦せず、その命を奪うことに躊躇を持たないと
いう冷酷な部分もある。
が、飛鳥との勝負に完敗して以来、自分よりも我が道を貫く彼に
こき使われるようになってしまう、わりと不幸な人物でもある。
その他 神代の美貌を誇るレーヴェリヒトに優るとも劣らぬ容色の持ち主。
中性的な顔立ちをしており、その場にいるだけで空気が華やぐが、
国王陛下とは別の意味で、誰もが「これで口を開かなければ」と
嘆息する。

リィンクローヴァの王都アインマールを守る、当代一とも噂される
凄腕の討伐士。超人的な攻撃力を有し、一撃で異形を屠る実力を
持つ。
それだけに価は高く、彼を個人的に雇うには、一日で金貨百枚を
軽く超える金額が必要となる。

素晴らしく金にがめつく、規定の報酬からは銅貨一枚まけない。
どうやら、何か切実な目的があり、そのために多額の金を必要と
しているらしいのだが……。

現在はレーヴェリヒトに雇われ、相棒のエルフェンバインとともに
アインマール近辺を守っている。持ち前の俺様主義で多方面に
敵を量産し、エルフェンバインを心底げっそりさせているが、
とある人物にだけは絶対服従という可愛らしい面も持つ。


名前 エルフェンバイン・ハール
年齢・性別 26歳/男性
身長 188ロフ
目・髪の色 翠/漆黒
一人称
通称(愛称) エルフ
職業 超級討伐士
(兼、ギイのお守り)
性格 理性的で苦労性。
ギイに振り回される姿から、周囲の人間たちにはお人好しの
善人と思われがちだが、実際には相当打算的な思考回路の
持ち主で、益にならないと判断すればいかなるものでも切り
捨てて悔いないドライさを持つ。
その他 第二大陸民を母に持つ、褐色の肌の偉丈夫。至高色である
黒を髪に宿すのも、その混血のゆえであるらしい。

至高色を持つだけに実力は確かで、大剣を己が肉体のごとく
軽々と扱う。凄腕の討伐士として畏怖され、頼られてもいるが、
討伐士としての名よりはギイのお守り役としてのそれの方が
売れているちょっと不幸な人物でもある。

引きずりまわされ様々なトラブルに巻き込まれつつもギイへの
言動がどうしても甘くなるのは、十年を兄代わりとしてともに
暮らしたためかもしれない。


名前 ツァールトハイト・フィアラ・ザーデバルク
年齢・性別 35歳/女性
身長 177ロフ
目・髪の色 空/真珠
一人称 わたし
通称(愛称) ツィー
職業 ザーデバルク市領主
性格 武骨で沈着冷静、時として冷酷。
男女関係なく強い人間が好きで、自分に優ると認めた相手には
絶対の尊崇と忠誠とを捧げる。
その他 長身痩躯の、厳しい顔立ちの美しい女。ただし己の容色には
一切興味がなく、女性らしい華やかな姿ややわらかな心根とも
無縁。

若い頃は狂戦姫と呼ばれたほどの戦い好きで、ザーデバルク
次期当主という貴い身でありながら、二十五歳までは当代一の
凄腕討伐士として、そしてザーデバルク領軍の将として各地を
駆け巡り、屍の山を築いてきた。
しかし、十年前のとある事件がきっかけで落ち着き、領主の座を
継いでからはすっかり丸くなったと周囲は噂するが、今でも彼女の
『お仕置き』の恐ろしさには定評がある。

エルフェンバインの遠縁にあたる。


名前 アルヴェスティオン・バーゼラ
年齢・性別 20歳/男性
身長 178ロフ
目・髪の色 紺碧/濃茶(本当は黄金色だが目立つので染めている)
一人称 私(地が出ると『俺』になる)
通称(愛称) ヴェスタ
職業 秘書官
性格 表面的には儚げでおとなしく見えるが、実は素晴らしく情熱的で
一本気。己の目的を遂げるまでは決して諦めない強靭な精神力を
有し、そのための痛みを厭わない勇敢さも持つ。
その他 もともとは第五軍将軍グローエンデの秘書官だった青年。
第二大陸民である母とは早くに死に別れ、奴隷として売られた先で
酷使されていたところをグローエンデに救われ、のちに彼の命令で
某主人公の秘書官となり、その手足となって働くことになる。
非常に優秀な文官だが武の腕前もなかなかのもので、特に乗馬と
弓の腕前には定評がある。

褐色の肌は、エルフェンバインと同じく母を第二大陸民に持つため。
母が美貌で知られた女性だったため、非常にエキゾチックで妖艶な
容色の持ち主だが、奴隷時代はそれで苦労もしてきたらしい。

何か切実な目的を持って飛鳥の配下になるらしいが……。


モドル