登場人物

《女神の灯火》――原初の廃墟より来(きた)る少女
名前 証野櫻良(ショウノ・サクラ)
身分 女子高生
年齢・性別 16歳/♀
髪・目 こげ茶の髪、黒系の目
身長 155cm
趣味・特技 趣味:音楽を聴くこと、調理、製菓
特技:走ること(体力には自信あり)
備考 廃棄世界とも呼ばれる地球より、神統世界へと迷い込み、
桃天華大神殿都市に身を寄せることになる主人公。

普通の顔立ちに体型、成績は中の上(察しがよく、頭はいい
タイプ)、陸上部所属で運動神経はいい。

素直で心根の優しい少女だが、諦めが早く、失敗を恐れて
新しいことに手を出せない、そんな、どこにでもいるような
性格の持ち主。
年頃の少女らしく、家と学校を往復するだけの、慌ただしい
くせにどこか空虚な日々にうんざりしているが、そのわりに
自分から何をすればいいのかも判らずにいた。

しかし、ジーンたちの世界に迷い込み、《女神の灯火》という
不可思議な称号を与えられて、死が身近にある生活を送る
うちに少しずつ変わってゆく。

初対面でジーンに強烈な恋をして以降、常に気にかけ、
何かにつけラブメッセージを送っているが、恋が実る様子は
今のところない。


《烈火の剛翼》――重い宿業を負う規格外の神殿騎士
名前 ジーン・ヴィ・ダブルリーフ(本名は双ツ葉刃)
身分 桃天華大神殿都市神殿騎士団第三部隊隊長
年齢・性別 87歳(外見17、8歳)/男で通しているが……
髪・目 漆黒の髪、黄金にも琥珀にも見える目
身長 175cm
趣味・特技 趣味:釣り
特技:殺戮行為
備考 都市を守護する騎士で、幻と言われる東方民族の末裔。

少年にも少女にも見える繊細な美貌の持ち主。基本的には
男で通しているが、実際には両性種族。
本人は自分の容姿及び能力を『平均的』と言って憚らない。

諸事情により世界を放浪していた自分を受け入れてくれた
神殿都市や、それを取り巻く人々を心の底から愛しており、
普段は淡々と職務をこなしているが、神殿都市の安全が
絡むと一気に爆発する。
すさまじい怪力と抜群の運動能力を持つ危険人物。

別名、桃天華大神殿の斬り込み隊長。
敵対者には《憤怒の犬》とも称され、恐れられている。
櫻良を助け、拾い、保護する実質的後見人。神子姫とは
長年の腐れ縁的友人関係にある。
どうやら、出自に複雑な事情と過去を持つらしい。
魔王の実子。
恐ろしいほど鈍く、櫻良のことは自分なりに大切に思って
いるものの、彼女の気持ちに気づく様子は今のところない。


――友への愛のために種の血を捨てた神獣の鬼子
名前 夜歌(ヤカ)
身分 神殿騎士団客分(ジーンの乗騎)
年齢・性別 三百歳を超えた辺り/♂
髪・目 漆黒の髪と真紅の目、真珠色の角と蹄
身長 180cm前後
趣味・特技 趣味:女性を口説くこと
特技:同上
備考 ジーンの乗騎で、友。

玉瑞(ギョクズイ)と呼ばれる神獣の一体で、人語を解し
また操る。

ジーンと五十年ばかりの時間をともにしており、互いへの
信頼と結びつきは強い。
表情も口数も少ないジーンを笑わせ、また軽口を叩かせる
ことの出来る、数少ない存在である。

口調は堅苦しいが根は陽気で、おまけに美人が大好き。
よく人間の姿に変化しては町の娘や女神官たちを口説き、
あちこちに浮名を流している。

ヒトガタを取ると、黒髪に真紅の目をした、三十代後半から
四十代といった趣の渋い美男の姿になる。

ヴァルレイズとはいい飲み友達らしい。


《氷涯花》――幼き頃より神殿と神子姫に魂を捧げる異能者
名前 ケーニカ・ヘッジ
身分 桃天華大神殿神殿騎士団第三部隊副隊長
年齢・性別 24歳/♀
髪・目 赤茶色の髪、紺碧の目
身長 163cm
趣味・特技 趣味:
特技:
備考 出自と能力のゆえに最年少で神殿騎士団に入団した、
もっとも神子姫に近い女性騎士。

暴走気味のジーンを冷静に見守る出来た女性で、ジーンの
真顔ボケに容赦なく突っ込める数少ない人物。
普段は理知的で物静かな、愛情深い人物だが、怒らせると
めちゃくちゃ怖い。

櫻良の世話役を兼任し、また彼女を溺愛して、その姉的
存在となる。丁寧口調が地。
実は神子姫と××××。
もっともジーンに近い騎士で、ジーンを駄目な人呼ばわり
出来る数少ない人物でもある。


《神威の花冠》――神の化身として世界に尽くす美しき姫君
名前 フォウミナ・リゼア・ワールドシェル
身分 桃天華大神殿神子姫
双女神化身
年齢・性別 ?歳/♀
髪・目 銀髪、月長石の目、褐色の肌
身長 160cm
趣味・特技 趣味:?
特技:?
備考 神秘的な美貌と突出した霊力で桃天華大神殿都市の頂点に
立つ神子姫(みこひめ)。神殿騎士団の実質的な主人。

多分世界最強の女。

十代後半といった顔立ちだが、神子姫という特殊な立場ゆえ
年を取らず、彼女の本当の年齢を誰も知らない(あくまでも
尋ねようとすることは寿命を縮める行為らしい)。

エキゾティックな顔立ちと色彩の持ち主で、神殿騎士たちの
憧れの的。
明るく華やかな性格の、誰にも優しく誰にでも愛される
女性だが、腹黒い発言をすることも少なくなく、決して純粋で
まっすぐなだけの人物ではない(ジーン曰く、「世界中で
一番敵に回してはいけない相手」らしい)。

ジーンの旧い友人であり、世界中を放浪していたジーンを
招いて第三部隊の隊長に据えたのも彼女。

ケーニカとは二十年来の強い絆で結ばれている。

様々な重荷を背負っているが、それを微塵も感じさせない
強い精神の持ち主である。


《戦鋼》――怜悧にして強靭なる神子姫の剣
名前 ヴァルレイズ・アクアグラス
身分 神子姫フォウミナ直属神武官(第一位階)
年齢・性別 42歳/♂
髪・目 明るい茶髪、武骨な鉄色の目
身長 187cm
趣味・特技 趣味:山野散策
特技:力仕事
備考 特に荒事の処理を行う神武官のひとりで、神武官の中では
一番の腕利き。

剣と霊術を巧みに使うその戦い方には神殿騎士たちも一目
置いている。年齢とは不釣合いなほど無尽蔵な体力を持つ。

無精髭の似合う渋い二枚目。言うことが軽いので甘く観る
輩も多いが、その軽薄さを隠れ蓑と気づいているものも
少なくはない。
一見すると快楽主義の、酒と美人と昼寝が大好きな、気楽で
面倒臭がりな男。しかし実際には、神殿都市を深く愛して
おり、そのために命を削って悔いない誇り高さを持っている。

少々潔癖すぎるきらいのある神官、神武官たちの中では
格段に世慣れしていて、櫻良のよき相談相手となる。

魔族の襲撃で数年前に妻子を亡くしている。